日本で一番売れた本は何か、ご存じですか?
正解は、
読んだことのある方やタイトルを聞いたことのある方、沢山おられるのではないでしょうか?
実は私、最近まで読んだことがありませんでした。
ある日、息子と一緒に児童館で絵本を読んでいる時、何気に目に入ってきたこの一冊
読んでみるとー
流石にベストセラーだわ!!
と思える、とても良い本だったのでご紹介していきたいと思います!
日本で一番売れた本「窓ぎわのトットちゃん」
黒柳徹子さんが自身の小学校時代を描いた自伝的物語
国内での累計発行部数は800万部以上、世界でも35カ国以上で2371万部以上、愛読されているベストセラーです。
簡単にあらすじをご紹介すると、主人公のトットちゃんは、通っていた小学校で授業中に机のフタをパタパタと開けたり閉めたり、チンドン屋さんを呼び込んだり、先生方からいわゆる扱いにくい子として見られ1年生で退学になってしまいます。
そして、お母さまが何とか探してきた「トモエ学園」に転校し、そこでトットちゃんは小林宗作先生(校長先生)と出会います。小林先生をはじめとする愛情深い大人たちのもと個性を伸ばすユニークな教育を受け、伸び伸びと育っていく様子が描かれた名作です。
小林宗作先生 (校長先生)
小林宗作先生は、トモエ学園の校長先生
トットちゃんが転校してきた日に小林先生はトットちゃんと向かい合わせで座り、トットちゃんの話をあくびもせず4時間ずっと一生懸命に聞き続けます。
読んでいて、とにかくこの小林先生が素晴らしいんです!!
大きな愛情を持って子どもたちに接し、子どもたちの喜ぶことや興味が沸くツボを知っている。
小林先生の教育方針
「どんな子も、生まれたときには、いい性質を持っている。それが大きくなる間に、いろいろな、まわりの環境とか、大人たちの影響で、スポイルされてしまう。
だから、早く、この『いい性質』を見つけて、それをのばしていき、個性のある人間にしていこう」(窓ぎわのトットちゃんより引用)
著書から、沢山の気づきや学びがあったのですが、その中でも子育てに取り入れたいと思った3つの学びを書いていきます。
海のものと山のもの
トモエ学園のお弁当のおかずには、『海のものと山のもの』を必ず1つずつ入れることがルールになっていました。
海のものは、”おかか”でも”海苔”でも構わないし、山のものは、”卵焼き”や”野菜”、”梅干し”でも構わない、無理と贅沢をしないおかず
そして、海か山のどちらかが入っていないお弁当の場合は、校長先生の奥様が手作りした足りない方のおかずをその子のお弁当箱に入れてあげるといった具合で、優しさが詰まっていて温かくなるお話です。
✅読んで学んだこと
食べ物を「海」と「山」に分ける発想、すごくいいですよね!
「海のものかな?山のものかな?」と子どもと話すことによって、食材に興味を持ってもらえ会話も増え勉強にもなる、今でいう食育ですね。
そして、何より全校生徒50人ほどのみんなで食べるお弁当の時間は、とても楽しそうで♪
「海のもの」と「山のもの」早速、取り入れたいと思いました。
もどしとけよ
トットちゃんは、大事にしていたお気に入りのお財布を学校のトイレに落としてしまいます。
どうにかそのお財布を取り戻すために、トットちゃんは汲み取り口の蓋を開け、水まき用のひしゃくを使って”汲み取りの中のもの”を汲み上げていくのですが、その時の校長先生の対応がとても素晴らしいんです!
優しくてユーモアがあり、想像するととっても笑える
ぜひ本文を読んでいただきたい!!
そして校長先生のお陰で、トットちゃんは絶対に次回からトイレで物を落とさないように、気を付けるようになります。
なるほど~!と思わせてくれるエピソードでした。
✅読んで学んだこと
子どもが自分自身で何とか解決しようと頑張っている時に、むやみに大人が介入してはいけないと、ものすごく気づかされました。
つい先回りして、手や口を出してしまいそうになる時には子どもを信頼して見守る、この場面を思い出したいです。
「本当は、いい子なんだよ」
校長先生は、トットちゃんを見かけると、いつも、いった。
「君は、本当は、いい子なんだよ!」
そのたびにトットちゃんは、ニッコリして、とびはねながら答えた。
「そうです、私は、いい子です!」
(窓ぎわのトットちゃんより引用)
校長先生が、トットちゃんに言い続けた言葉
トットちゃんに自信を持たせてくれた言葉です。
トットちゃんは、活発すぎるがゆえに色々なハプニングを起こしますが、機会あるごとにこの言葉をかけてもらいます。
黒柳さん自身も、一生を決定したかもしれないくらい大切な言葉だと言われています。
✅読んで学んだこと
勇気を与えてくれる言葉が、その子にとってどれだけ大事か!
この言葉の中にある”本当は”という部分には、色々な意味が込められているのだろうけど、聞いた言葉によって、子どもの心は変化するし、未来までも変わってくる
子どもが安心した環境で、”自分に自信が持て、勇気が沸き出るような言葉”をかけ続けてあげたいと思わせてくれました。
日本で一番売れた本「窓ぎわのトットちゃん」のまとめ
という訳で
今回は、日本で一番売れた本「窓ぎわのトットちゃん」をご紹介してきました。
物語自体は、一話一話が短編でとても読みやすく
ここには記載しませんでしたが、トットちゃんの天真爛漫さを受け止めるお母様も本当に素敵で、お手本にしたいお母様なんです!
毎日子育てをしていると、つい時間に追われ、ゆっくりと子どもの話を聞けなかったり、大人の都合で急かしてしまったり…
そんな時、思い出したい大切な一冊になりました。
まだ読まれたことのない方は、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?
子育てのお手本にしたい学びが沢山ありますよ!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。